【第55話】<決算分析>AT&Tが21年Q2決算を発表したで!!

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2021年7月22日にAT&T(T)の21年Q2決算発表がありました!

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内容は事前予想を上回る好決算やったで!

  • 売上高:予想426.4億ドル ➡ 結果440.5億ドル
  • 調整後EPS:予想0.79ドル ➡ 結果0.89ドル
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では詳細について見ていきましょう!

Q2決算

概要

それではAT&TのQ2決算内容を見ていきましょう。

2020年のQ2と今回2021年Q2を比較した表が以下のとおりです。

<AT&T 2021年Q2決算>

  2021/Q2(百万$) 2020/Q2(百万$) 増加率(%)
売上高 44,045 40,950 +7.6
営業利益 3,269 3,532 ▲7.4
純利益 1,570 1,281 +22.6
調整後EPS 0.89 0.83 +7.2

上のQ2決算をみると売上高が前年同期と比べて+7.6%、純利益は+22.6%増加しています。

これはHBO Max等の動画配信によるサブスクリプションサービスが好調に推移したためです。

これを受けてJohn StankeyCEOは年末までの加入者予測を7,000万人から7,300万人に引き上げるとしています。

As a result, we’re raising our global HBO Max year-end forecast to 70 million to 73 million subscribers.

ATT2Q21Earnings Release.pdf

調整後EPSについては前年同期比+7.2%である0.89ドルとなっています。

一方で、営業利益は前年同期比▲7.4%と減少しています。

これは7月21日に発表された「Vrio」売却の影響です。

「Vrio」はラテンアメリカや南米でライブやオンデマンドサービスを展開していた事業部門の一つです。

この売却に伴う減損の影響で46億ドルにものぼる営業損失を計上しています。

営業利益に影響を与えたのはほとんどがこの売却損なのですが、他にもワイヤレス機器やプログラミングのコストが高くなったことで営業利益が減少しています。

Operating expenses were $40.8 billion versus $37.4 billion in the year-ago quarter. Expenses increased due to $4.6 billion in impairments at Vrio compared to $2.2 billion in the prior year, higher domestic wireless equipment costs, higher sports-related programming costs, and higher direct-to-consumer programming and marketing costs.

ATT2Q21Earnings Release.pdf

なお、営業利益が減少しているのに純利益がプラスなのは、借入金等の支払利息が減少したためです。

2021年Q2は1,684百万ドル、2020年Q2は2,041百万ドルと▲17.5%も減少しています。

この支払利息(Interest Expense)減少が利益を押し上げました。

それではもっと詳細にセグメント毎の売上を見ていきましょう。

セグメント別売上高

<AT&T 21年Q2決算セグメント別売上高>

  2021/Q2(百万$) 2020/Q2(百万$) 増加率(%)
Communications 28,128 33,592 ▲16.3
WarnerMedia 8,791 6,814 +29.0
Latin America 1,437 1,232 +16.6
Corporate and Other 5,689 ▲688
Total 44,045 40,950 +7.6

上の表は売上高を3つのセグメントとその他に分けたものです。

これを見ると3つのセグメントのうち、Communicationsだけが前年同期比▲16.3%で減少していることがわかります。

これはもともとCommunicationsセグメントに入っていた「Video」事業がその他セグメント(Corporate and Other)に再編されたことによる影響です。

The Communications segment contains three reporting units: Mobility, Business Wireline, and Consumer Wireline.

Results have been recast to remove the Video business, instead reporting those results in Corporate and Other.

2Q21_Financial_and_Operational_Schedules_and_Non_GAAP_Reconciliations.pdf (att.com)

そのため、2つのセグメントを足すと、21年Q2は33,817百万ドル、20年Q2は32,904百万ドルとなり、前年同期比+2.8%増加していることがわかります。

また、WarnerMediaとLatin Americaの2つのセグメントは増加率がそれぞれ+29.0%と+16.6%で非常に好調です。

しかしながら、21年Q2のAT&T全体の売上高に占める2つのセグメントの割合は、それぞれ20.0%と3.3%にすぎません。

つまり、AT&Tの売上に大きく影響しているのは、CommunicationsセグメントとCorporate and OtherセグメントのVideo事業ということになります。

なお、上述した売却するVrioについては、21年Q2の売上高が749百万ドルですので、売上高全体のわずか1.7%にすぎません。

配当

配当利回り

AT&Tといえば高配当銘柄かつ連続増配年数が25年を超える(36年)配当貴族の称号を持つ銘柄です。

AT&Tの7月22日の終値は28.01ドルです。

四半期の配当金は0.52ドルのため年間配当金は2.08ドルとなります。

よって、配当利回りは7.43%とかなりの高配当です。

今後の配当見通し

そんな配当貴族のAT&Tですが、なんと今年はまだ増配発表をしておりません。

毎年2月支払分から増額をしていたのですが、今年の2月は昨年と同じ0.52ドルでした。

これが発表されたのは昨年の12月です。

これを受けてホルダーたちの間では連続増配ストップなのではないかという不安が広がりました。

それから半年以上が経過しましたが、2月に続き、5月と8月分の配当についても増配の発表はありませんでした。

あとは9月に発表されるであろう11月分を残すのみとなります。

もしここで増配が発表されなければ36年も連続増配してきた記録が途切れることになってしまいます。

ちなみに、ガイダンスだと21年のフリーキャッシュフローは270億ドルを予想しており、配当性向は50%後半ということです。

このフリーキャッシュフローに基づく配当性向からすればまだ増配に余裕があるように思います。

しかし、6月に発表されたWarnerMediaのスピンオフの影響で、2022年から2024年はフリーキャッシュフローが200億ドル超、配当性向を40%から43%見込んでいるということです。

After close and subject to AT&T Board approval, AT&T expects an annual dividend payout ratio of 40% to 43% on anticipated free cash flow of $20 billion plus.

AT&T Discovery WarnerMedia.pdf (att.com)

つまり、フリーキャッシュフローも配当性向も減少するため2022年の減配は必至ということです。

そのために2021年は増配がないのだと思われます。

まとめると、2021年は増配発表されることがなく、36年連続増配の記録は今年で終わる可能性が高いです。

また、2022年は配当の維持どころか減配する可能性が高いものと思われます。

配当目的で投資されている方は引き続き動向を注視しながら投資してください。

まとめ

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それではまとめをお願いします!

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ATフィールド全開!!!

【第55話★完】

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