↓ポチッと応援お願いします👅

にほんブログ村

昨日過去のテーパリングについての記事を書きましたが、、、また進展がありました!

7月のFOMCの議事要旨が公開されたで!
FOMC議事要旨
7月27日から28日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が8月18日に公開されました。
そこでテーパリングについての議論(Discussion of Asset Purchases)がなされたことが明らかになりました。
ただし、今回(7月のFOMC)はテーパリングの決定は行われていません。
No decisions regarding future adjustments to asset purchases were made at this meeting.
The Fed – Monetary Policy: (federalreserve.gov)
議事要旨の内容の前に整理しなければいけないのは、FRBはテーパリングの開始条件として、①雇用の最大化(maximum-employment)と②物価の安定(price-stability)の2つを挙げているということです。
この2つの条件を同時に満たすこと(それらが実際に進捗していることを確認)で初めてテーパリングが開始となります。
テーパリングについて
FOMCの参加者全員が、資産購入のガイダンスが採択されて以来、①雇用の最大化(maximum-employment)と②物価の安定(price-stability) という目標に向かって経済は進捗してきたと評価しました。
そのうえでほとんどの参加者たちは雇用の最大化という目標に対し、「実体としてのさらなる進展」という委員会の基準はまだ満たしていないと判断しました。
Most participants judged that the Committee’s standard of “substantial further progress” toward the maximum-employment goal had not yet been met.
The Fed – Monetary Policy: (federalreserve.gov)
つまり、テーパリング開始条件である①雇用の最大化(maximum-employment)は満たしていないということです。
一方、②物価の安定(price-stability)については、委員会の基準を満たしたとほとんどの参加者が述べています。
At the same time, most participants remarked that this standard had been achieved with respect to the price-stability goal.
The Fed – Monetary Policy: (federalreserve.gov)
よって、テーパリング開始条件の2つのうち、②物価の安定(price-stability)についてはクリアしたということです。
それでは、なぜ①雇用の最大化(maximum-employment)は委員会の基準をクリアしていないと判断されたのでしょうか。
その主な要因は6月の失業率です。
上のグラフは米雇用統計と同日に発表された失業率の推移を表しています。
6月の失業率は5.9%であり、5月の失業率5.8%に対して0.1ポイント悪化しました。
これによって、まだ雇用の最大化に至ってないと判断されました。
Nevertheless, the household survey showed that the unemployment rate remained elevated at 5.9 percent in June, and the labor force participation rate and employment-to-population ratio were little changed in recent months. Participants indicated that the economy had not yet achieved the Committee’s broad-based and inclusive maximum-employment goal.
The Fed – Monetary Policy: (federalreserve.gov)
しかしながら、上のグラフを見てわかるとおり、失業率は着々と減少しており改善を続けてきました。
特に7月の失業率は5.4%と6月に比べて0.5ポイント改善しました。
このことから①雇用の最大化(maximum-employment)の条件を満たすのは時間の問題と思われます。
今後については、②物価の安定(price-stability)は「実体としてのさらなる進展」という委員会の基準を満たしており、①雇用の最大化(maximum-employment)という目標達成もそう遠くないことから、今年中にも資産購入のペースを落とし始めるのが適切であると多くの参加者は判断しています。
Looking ahead, most participants noted that, provided that the economy were to evolve broadly as they anticipated, they judged that it could be appropriate to start reducing the pace of asset purchases this year because they saw the Committee’s “substantial further progress” criterion as satisfied with respect to the price-stability goal and as close to being satisfied with respect to the maximum-employment goal.
The Fed – Monetary Policy: (federalreserve.gov)
つまり、FOMCの参加者のほとんどが年内のテーパリング開始を支持しているということです。
ただし、労働市場における状況が委員会の基準を満たすのはまだ先であるとして、テーパリング時期は来年早々が適切であると主張している参加者も一部にはいます。
また、コロナのデルタ株の感染拡大が労働市場に悪影響を与えるなら、テーパリング開始時期はずれ込む可能性はあります。
しかし、今のところ概ね年内にテーパリングが開始されそうです。
今後のFOMCスケジュール
今後年内にFOMCは3回開催される予定です。
次回は9月21日から22日、その次は11月2日から3日、年内最後が12月14日から15日です。
年内にテーパリングが開始されるとなると、計画が発表される可能性が高いのは9月と11月です。
FOMCのメンバーも最近はテーパリングにかなり前向きであること、また7月の失業率が6月と比較して改善したことから、8月の失業率を確認したうえで、9月のFOMCでテーパリングの発表があるかもしれません。
いずれにせよ、年内にテーパリングが開始される可能性がかなり高くなってきました。
ある程度織り込んでいるとはいえ、株価が反応する可能性もありますので、心の準備はしといたほうがよさそうです。
☆ポチッと押して損楽園で僕と握手☆

にほんブログ村
※投資は自己責任でお願いします。

ツイッターもフォローしてや!

わたしもお願いします💦
コメント